コミュニティ活動事例

vol.5パークシティ南浦和 避難訓練・防災春フェス2015

初夏を思わせる陽気の4月26日(日)、パークシティ南浦和でマンションにお住まいの皆さまが自主的に企画・運営された「避難訓練・防災春フェス2015」が実施されました。サステナブル・コミュニティ研究会でも、お話しを伺ってまいりました。
今回の「避難訓練・防災春フェス2015」は注目すべきイベント連動型の避難訓練です。それでは当日の様子をレポートする前に、同マンション防火管理者前田さまのインタビューを紹介しましょう。

防火管理者インタビュー

防災環境の意識を高めたい
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パークシティ南浦和の防災環境としては、防災倉庫などが用意されています。
ですが、住んでいらっしゃる方が実際に中を見る機会は少なく、中に何が収納されているかを知る機会もありませんでした。パークシティ南浦和には防災倉庫だけでなく、防火とびらや(6階の)共用水栓など、私たちの防災に欠かせない設備がありますので、防災スタンプラリーを企画しました。
この防災スタンプラリーは家族単位で楽しみながら各設備を回ってもらい、どこに何があって何のために用意されているかを知ってもらう狙いがあります。普段は防災倉庫に収納されている、簡易トイレなどを実際に動かす体験会もルートのひとつに設定しています。
今回の防災スタンプラリーを通して、パークシティ南浦和の防災環境だけでなく、各家庭で備えるべき防災対策についても、具体的な意識を持っていただきたいと思いました。 防火管理者前田さま

当日の様子

避難訓練開始!
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はじめて聞いた非常時アナウンスで参加者の表情も真剣に!

午前10時、マンションに火災発生を知らせる警報が鳴り響き、避難訓練がスタートしました。各棟の皆さんが外階段を使い、一斉に避難をはじめます。
集合場所の「リビング サークル」では、オレンジ色のビブスを着用した管理組合のメンバーが、各棟ごとに班を記載したプラカードを揚げ誘導しています。こうした大規模な避難訓練は今回がはじめてですが、大きな混乱もなく、概ね10分程度で避難を完了しています。
避難完了後は地元消防署の協力で、消火訓練(体験)が実施されました。三角コーンなどを火事の炎に見立て、訓練用の水消火器を使った消火訓練です。当日は初夏を思わせる気温で、レクリエーション気分で参加した子供たちの姿も目立ちました。終始子供たちの笑顔があふれる災害訓練で、消火器を実際に使った体験は今後に活きるのではないでしょうか。
この他にも、午前の部としてエレベーター会社による災害時のエレベーターに関する説明会や、管理組合のメンバーによる防災倉庫にある防災グッズの説明と体験会、希望者による家族写真撮影会も実施されています。普段使っているエレベーターが災害時にどうなるのか。火災時には、最も近い階でエレベーターが止まり、地震の際には指定された階に止まるように設定されているとの説明には、皆さん熱心に耳を傾けていました。

こうして避難訓練は午前中で終了しましたが、「避難訓練・防災春フェス2015」は午後からもイベントが開催されます。そこで管理組合理事長早川さまに、イベント連動型の防災フェスを企画した意図についてお話しを伺いました。

管理組合理事長インタビュー

地元地域との関係強化も目指して
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パークシティ南浦和は、今年で2年目の新しいマンションです。新しいマンションの特徴として、小さな子供がいる家庭が多いのですが、子供がいらっしゃらない方や高齢者の方も住んでいますので、実行委員の皆さんには、そういった方々も参加しやすい企画をお願いしました。
イベントの柱のひとつになっている写真撮影会は、皆さんの集合写真と、入居2年を記念した家族記念写真撮影会の2部構成になっています。撮影会は昨年に実施したイベントでも好評だったので、避難訓練の参加率向上を期待して実施しましたが、実は地元の写真店に御協力いただくことで、地元地域との関係強化も目指しています。パークシティ南浦和のエリアには歴史の長いUR賃貸住宅さんがあり、独自の自治会を運営されています。
一方、我々は独自の自治会を運営するのか、地元の自治会に参加するのか検討している段階です。パークシティ南浦和の中だけでなく地域とのより良い関係性を創るため、今後のイベントでも色々と考えていきたいと思います。
管理組合理事長早川さま

イベント参加者の声

避難訓練開始!
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防火服を着たお父さんと一緒に記念写真!

前記のとおり「避難訓練・防災春フェス2015」では、避難訓練以外にも各種イベントが実施されています。消火訓練体験を指揮していただいた消防署からは消防車も来場。本物の消火服を着用したり、子供を運転席に座らせて記念撮影したりと大好評でした。
また、マンション内の防災設備を巡るスタンプラリーでは、各所に管理会社の三井不動産レジデンシャルサービス社員を配置し、各防災設備の説明が行われました。スタンプを集め、ゴールすると「わたがし券」がもらえる、楽しい演出が光ります。
この他にも秋のハロウィンイベントで好評であった不用品の交換会“ギブアンドテイク”が開催されたほか、同時開催の「LOOPライフフェスタ」では三井不動産レジデンシャルの協力で防災グッズの展示販売が実施されました。こちらも小さなお子さんも参加するイベントであることを業者と相談し、甘味を感じられる保存食の試食を用意するといった配慮を行っています。

本イベントの感想を参加者に伺うと、「子どももいるので防災には興味がありましたが、実際に色々な設備を見学して、マンションで備蓄している水と、家庭で蓄える水を別々に用意した方が良いなど色々な発見がありました。これからは家族で防災マニアになって、いざという時に備えたいと思います」といった感想や、「避難訓練で実際に集まって顔を合わせると、誰と誰に連絡しなくちゃいけないかなどが分かると思います。なので定期的に開催して欲しいですね」など、防災に対する前向きな姿勢や、今後の運営に対する要望を聞く事ができました。
こうした意見も踏まえ、イベントの手ごたえや今後について、イベント運営委員の牛山さまにお話しを伺いました。

イベント運営委員インタビュー

地元地域との関係強化も目指して
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「避難訓練・防災春フェス2015」はパークシティ南浦和ができて丸2年が経ち、住民の手で企画するようになって2回目の大きなイベントです。避難訓練と言っても避難の手順だけを知るだけでなく、実際に参加してもらうことでお互いのコミュニケーションをはかる目的もありますから、運営委員としてはできるだけ多くの方に参加して頂けるとよいと思っています。
このマンションには小さな子供さんがいる家族が多く、子供も楽しめる企画を考える必要がありました。ただ、このようなイベントは子供がいると参加しやすいのですが、そうではない家庭は参加するのが難しいんですよね。ですから「三井のすまいLOOP」さんに、お酒の試飲といった大人が楽しめるプログラムもお願いしています。
その甲斐もあってか、スタンプラリーの事前申し込み数では前回のハロウィンよりも増えています。スタンプラリーの当日申し込みも結構あったみたいですし、参加者が増えているのは良い傾向だと思います。大切なのは、こうしたイベントを継続して実施して、普段顔を合わせる機会が少ないマンション内の皆さんが集まる場を提供し続ける事だと思います。イベント運営委員牛山さま

イベント運営委員インタビュー

より良いイベントの実現を目指して
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パークシティ南浦和のイベント協力者は指名制ではなく、有志によって支えられています。最初は数人でスタートしましたが、今では約10人にまで増えたそうです。
サステナブル・コミュニティ研究会では、住民の皆さまのコミュニティ形成への取り組みを今後も支援してまいります。