コミュニティ支援事例

vol.4芝浦アイランド グローヴタワー 「グローヴ・バズ!」

好天に恵まれた4月12日(日)、芝浦アイランド グローヴタワーにて、マンションにお住まいの皆さまが主体となって企画されたイベント「グローヴ・バズ!」が開催されました。このイベントは、過去に2回、管理組合主催のコミュニティイベント(いずれも三井のすまいLOOP LIFE FESTAと併催)として実施してきたものをさらに住民主導型に拡大したものです。

約800世帯が入居する芝浦アイランド グローヴタワーだけに、同じマンションに住んでいても、お互いの顔を知らないことも少なくない…… そんな状況を少しでも改善したいという想いから、理事長さまやイベント準備のコアメンバーの皆さまを中心に参加を呼び掛けて住民主体で実現しました。顔を合わせて打ち合わせできる機会が作りにくく、これまでの冬から春の開催となりましたが、住民の皆さまが有する知識や経験を活かし、自らが講師となるミニセミナー形式のプログラムが実現することとなり、グローヴタワーの住人が自主的にやるという意味で「グローヴ・バズ!」というネーミングに決めました。そのネーミングに相応しいイベントになったと思います。

当日の様子

当日は芝浦アイランド グローヴタワーのエントランスロビー、カルチャールーム前、ガーデンテラス、そしてテニスコートと、4か所にてイベントを開催しました。中でもテニスコートは普段から施設を利用されている方でなければ馴染みの薄い場所であったため、スタンプラリーを実施して、皆さんで楽しく各会場を巡回できるよう配慮しています。10時のイベント開始時には早くも各会場でにぎわいを見せ始め、家庭の本やCD、オモチャを交換できるブックチェンジには、多くの本が持ち寄られていました。

ブックチェンジ
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子供向けの絵本はブックチェンジでも大人気です。

このブックチェンジは、元々は防災対策としてスタートした催しです。大きな地震の際には、倒れてくる本棚も凶器になり得ます。そのリスクを少しでも抑えようにも、古本屋やリサイクリショップを利用するには抵抗がある。そうした住民の声を受けて考案されたのがブックチェンジなのです。

会場で実際に利用されている方に伺うと、特に目的もなく来たけれど思いがけない本と出会えるのが嬉しいし、交換に出す本も、次に読まれるのが同じマンションに住む方だと嬉しいと話されています。 こうした取り組みは近隣のマンションからも注目され、ブックチェンジに関する問い合わせや運営の依頼も増えているのだとか。

バーベキューワークショップ
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今回用意した食材は100人分!

一方、バーベキュー ワークショップでは、グローヴタワー 交流パーティーで提供される100人分のバーベキューの仕込みに追われていました。今回のテーマは「インターナショナルBBQ」。アルゼンチンやインドの調理法を活かして、交流パーティーだけでなく、御自身のバーベキューをもっと豊かにすることも目的としています。

実は芝浦アイランド グローヴタワーのガーデンテラスには、元々バーベキュー用のスペースが設置されており、マンションの住民であれば利用できます。ハイシーズンにはバーベキューを楽しむ方で賑わっていますが、それでも利用する人、利用しない人に分かれる傾向が無かったとは言えない状況でした。今回のワークショップ参加者にお話を伺った際にも、「施設があるのは知っていたけど機会が無くて使っていなかった。でもバーベキューは嫌いではないし、今後は利用してみたいと思う」といった声もあり、住民の交流だけでなく、マンション施設の認知向上にも働きかけていることが伺えます。

ターゲットテニス
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はじめてラケットを手にしたお子様も笑顔で体験。

その意味ではテニスコートも同様の効果があったようです。午前中に開催されたターゲットテニスは、小さなお子様でも楽しめるテニスボールを使った的当てゲームですが、普段からテニスを楽しんでいるお子様はもちろん、スタンプラリー目的で立ち寄ったテニス未経験者のお子様も、目を輝かせながらターゲットテニスを楽しんでいる姿が印象的でした。

この後には初心者向けテニス教室や住民対象のテニス大会も実施され、スポーツを通じ、より深い交流のきっかけに繋がったのではないでしょうか。

イベント参加者の声

最後に、エントランスロビーでミニセミナーを開催されていた講師の方に感想を伺いました。今回のイベントに参加しようと思ったきっかけは、ちょうど仕事をやめたタイミングで時間に余裕ができたからだと話されています。また、大規模なマンションに居住されていると、どうしてもよく知らない方が増えてしまうため、多くの方と顔を合わせる機会を活用したいとも考えたそうです。本音を言えば知らない方と対面してセミナーを実施することに不安が無かったと言えば嘘になりますが、実際にやってみると自分の知識や経験で、多くの方に喜んでもらえたことに自分自身も喜びを感じたそうです。

イベント主催者の声

イベント主催者の声

「グローヴ・バズ!」は住民の皆様のやってみたいという声を活かして企画されるイベントです。こうした形態でのイベントは今回が初めてのチャレンジですが、我々が予想していなかったミニセミナーもあり、独自性のあるイベントになったと思います。今後も「グローヴ・バズ!」を継続することで、参加いただいている方、そうでない方の温度差を無くし、住民の交流の場として定着させていきたいと考えています。

芝浦アイランド グローヴタワー 理事長 伊藤さま(右) 同イベント担当理事 松田さま(左)
グローヴ・バズ!

住民主体のイベント「グローヴ・バズ!」は多くの笑顔を生みだしただけでなく、ミニセミナーの講師として参加された皆さまにも、顔の見える関係づくりの意識向上に働きかけたのではないでしょうか。サステナブル・コミュニティ研究会では、こうした関係づくりに取り組む皆さまを今後も継続してご支援してまいります。